耳鳴りの概要
耳鳴りは、外部の音がない状態で自覚的に感じる音のことを指します。
一般的には「キーン」や「ジー」といった高音が多く、聴力の低下を伴うことがよくあります。
内耳の有毛細胞が損傷を受けることによって引き起こされることが多いです。
しばしば難聴の前兆として現れることがあります。約50%の難聴患者が耳鳴りを訴え、逆に耳鳴りを感じる人の90%には何らかの難聴が見られます。
耳鳴りを悪化させる生活習慣
どんなことが耳鳴りの悪化を招くのか、誘発要因になるのか。
気をつけたい生活習慣についてまとめてみました。
- ストレスの蓄積
ストレスは耳鳴りを悪化させる主要な要因の一つです。日常生活でストレスを溜め込むことは、自律神経の乱れを引き起こし、耳鳴りの症状を悪化させる可能性があります。 - 睡眠不足
十分な睡眠をとらないことは、耳鳴りを悪化させる要因となります。睡眠不足は体のリズムを乱し、ストレスを増加させ、結果として耳鳴りの症状を悪化させる可能性があります。 - 騒音環境での長時間滞在
大音量の音楽やノイズにさらされ続けることは、耳の健康に悪影響を与え、耳鳴りを悪化させる可能性があります。特に、ヘッドホンやイヤホンで大音量の音楽を長時間聴くことは避けるべきです。 - 不健康な食生活
栄養バランスの悪い食事や、カフェインの過剰摂取は耳鳴りを悪化させる可能性があります。特に、ビタミンB12の不足は耳鳴りの症状に影響を与える可能性があるため、注意が必要です。 - 喫煙
タバコに含まれるニコチンと一酸化炭素は耳鳴りを誘発する可能性があります。喫煙は血流を悪化させ、耳の健康に悪影響を与える可能性があります。 - 運動不足
適度な運動は血行を促進し、ストレス解消にも効果がありますが、運動不足は逆に耳鳴りを悪化させる可能性があります。 - 過度のアルコール摂取
アルコールの過剰摂取は体内の水分バランスを崩し、耳の機能に影響を与える可能性があります。これにより、耳鳴りの症状が悪化する可能性があります。 - 耳鳴りへの過度な注目
耳鳴りを過度に意識し、気にしすぎることで、症状がさらに悪化する可能性があります。
これらの習慣を改善し、健康的なライフスタイルを心がけることで、耳鳴りの症状を軽減できる可能性があり、予防にもつながります。
もし、症状が持続したり悪化したりする場合は、早めに耳鼻咽喉科を受診するようにしましょう。
治療は絶対早めに
耳鳴り・難聴を長く放置してしまうと、治るものも治らなくなってしまいます。
継続的な症状が１、２日続くようなら、早めに耳鼻咽喉科を受診した方が、改善する可能性が高いです。（加齢によるものは少し話が違ってきますが）
患者様でも数か月我慢して、ようやく病院を受診された方は、薬を飲んでも改善しないことが多いです。
いかに早く治療を受けるかが、重要で生涯にかかわる症状です。
耳鳴りは、絶対早めに治療するべきだと強く言いたい。
